但馬国一宮出石神社由緒
但馬の国一宮として当地では別名を一宮(いっきゅうさん)と呼び親しまれています。天日槍命は泥海であった但馬を円山川河口の瀬戸・津居山の間の岩山を開いて濁流を日本海に流し、現在の豊沃な但馬平野を現出され、円山川の治水に、また殖産興業に功績を遺された神として尊崇を集めています。
現在の社殿は大正三年に再建され、透塀で囲まれた三間社流造の本殿、その前面には切妻造りの幣殿と祝詞殿があり、拝殿は舞殿形式で入母屋造りで蔀戸をつり、正面に拝殿の屋根と独立した平唐破風出桁の向拝は他に類のない珍しい建築(しとみど)です。神門は丹塗の八脚門で、数多くの蟇股(かえるまた)を飾り、左右に連なる塀も丹塗りです。
境内東北隅に約六百坪の禁足地があり、老樹が生い茂り、入れば崇りがあるといわれています。